アルゼンチン・コルドバ生活とその後

2018年4月から2年間、アルゼンチン生活。中南米生活、2ヶ国目。2016年から合計4年の海外赴任を終え、2020年5月10日帰国。

ズタボロ経済

現在、アルゼンチンは「コロナと債権」この2つと闘っている。

フェルナンデス大統領を中心とした現在の「凄腕・新政府」は、昨年12月に発足したばかり。


前政権下で膨張した約3200億ドル(約34兆円)の政府債務😱


大統領は、3/23にラジオで、最大の債権者の国際通貨基金(IMF)に対して「コロナの影響もあって向こう5年は返金できない‼️」と言い放っていた。


もちろん、完全に踏み倒そう、無かったことにしようとはしてなかった。それは、国家として無理。民間投資家&他国が許さない。


4/22の国債の利払い期限を前に、アルゼンチン政府が投資家に示した債務再編案は、662億ドルの債務について、利払いの62%削減、3年間の支払い猶予だった。


民間投資家全員「NO‼️」😰


でも、最大の債権者であるlMFは違った。


自分らが、アルゼンチン政府の債務再編案に応じる条件として、「民間投資家が『痛み』を受け入れるよう交渉しなさい」とアルゼンチン政府に要求。


確かにそうだ。投資家たちは、利回りを求めて高リスクのアルゼンチン国債に群がり、買ったわけだから、「痛み」を伴うのは当然だ😠


でも、なかなか交渉が上手くいかず、ついに4/22を迎えた。アルゼンチン政府は、国債の利払いをしなかった。


なぜか❓


1ヶ月間の猶予期限がある。この間に、再交渉して譲歩してもらおうと思っているわけだ。


もし交渉成立できなければ、9回目のデフォルト確定😰


って、もう世界の格付け会社が、アルゼンチン国債を「デフォルト状態」に格下げしてるんだけどね😚


この政府の凄さは、こんな経済状態の中でも、コロナ対策として、国民や企業に対し「それなりに」支援策を打ち出していることだと思う。

やり手のマルティン・グスマン経済大臣